3話
「なんでそんな目で見てるの？」
「マジで最後までやるつもりなのか？」
「なぜダメなんだ？」
「彼女は人間だぞ」
私は拳を握りしめ、机の向こうから彼を睨みつけた。「それがどうした？」
「彼女は弱い」デイビッドは身を乗り出した。「彼女はアルファメスとしては弱すぎる。我々には戦える者、我々が守れないときに自分を守る方法を知っている者、必要なときに行動できる者が必要だ」
「だから教えればいい」
「彼女は小さすぎる」
「小さな包みに爆薬が入っているという言葉を聞いたことがないのか？」
彼の目が細くなり、イライラした唸り声が唇から漏れた。デイビッドは椅子に深く腰掛けた。彼の目は部屋中を巡った後、家族写真が飾られた壁に留まった。彼は数分間黙って見つめていた。
「彼女は純粋すぎる」彼は私を見た。「様子を見に行ったら、彼女はムーンとそのメスが獣の姿で交尾しているのを見ていたんだ」
「純粋すぎるわけじゃない」と私は呟いた。「彼女は好奇心旺盛なだけだ。彼女の言ったことを聞いただろう。ほとんどの時間を屋内で過ごしていたんだ」
「彼女は私を見て怖がった」
「なぜか君は彼女を伴侶にするという私の決意を変えさせるための言い訳ばかり考えているように感じるんだが」
私は立ち上がり、ゆっくりと机を回って彼の方へ歩いた。一歩一歩が計算されていた。
「彼女がベッドの中で従順かどうか、少しも知りたくないのか？」私はさらに一歩近づいた。「彼女の肌が見た目通り柔らかいのかどうか知りたくないのか？」もう一歩。「彼女が香りと同じくらい美味しいのかどうか知りたくないのか？」
今や私は彼の目の前に立っていた。身を屈めて肘掛けを掴み、彼の顔から数センチの距離まで迫った。「彼女があなたを『ご主人様』と呼ぶ声がどんな風か想像したことはないのか？」
彼の目が暗くなり顎が引き締まった時、私は彼を捕らえたことを知った。彼が椅子を強く握りしめると軋む音がした。私の目は彼の目と合ったまま、低い唸り声が彼の開いた唇から漏れた。
「彼女の甘い声があなたを呼ぶ姿を想像しながらシゴいたことがないとは言わせないぞ？」私はさらに近づき、彼の息が私の唇に触れるほどになった。「彼女は私たち二人にとって完璧だ、デヴォン。私たちが彼女をゆっくりと犯しながら、私たちの間でもがく彼女を想像しているか？」
「ああ」彼は息を吐いた。「くそ、デヴォン。お前は公平じゃない」
私は笑みを浮かべた。「彼女は人間だが、見た目ほど弱くはない。私たちが彼女の教師になる。正しい方向へ導いてやるんだ。肉体の悦びを教えることを考えるだけで、金玉が痛むよ」
彼は溜息をつき、手で顔をこすった。「わかった、だが彼女にとって負担が大きすぎると思えた瞬間、身を引くぞ」
「了解」私は姿勢を正した。
「交配の儀式から始めるべきだな」と彼は呟いた。
私の笑みは広がった。「それについては彼女に何も教える必要はないと思うぞ」
彼は私に眉をひそめた。私は机の周りを戻り、席に着いた。手を伸ばしてキーボードを引き寄せ、入力を始めた。数分後、私は画面を彼の方へ向けた。デイビッドは前かがみになってよく見た。彼は画面を見つめ、さらに身を乗り出した。彼が何を見ているか分かっていた。ヴァレリアは一日中ほとんど図書館にいて本を探索していた。彼女は机から紙を取り、今座っているソファに座った。数秒ごとに本のタイトルを書き留め、立ち上がって本を元に戻し、別の本を手に取っていた。彼女は30分前にソファに座り、膝の上に開いた本を置いていた。
「彼女に読ませるつもりか？」
「アラークが伴侶にしたことだ」
デイビッドの目が細くなった。「彼女はそんなに無邪気じゃなかった」
「ヴァレリアがそんなに無邪気だとどうして分かる？」私はその質問を口にした瞬間後悔した。「気にするな」と私は呟いた。
彼は目を転がしながら画面を私の方に戻した。デイビッドは立ち上がり、伸びをした。彼の目が私のものと合った。私は彼がまた議論を始めるのを待ったが、彼はそうしなかった。彼は頷いてからドアへ向かった。デイビッドはドアノブに手をかけて立ち止まった。彼はためらっているようだった。
「お前のためにも、彼女が俺たち二人を扱えることを願うよ」
ドアが閉まる音がした。私はもう数秒ドアを見つめてから、コンピュータ画面に目を戻した。彼女はまだソファで丸くなっていた。ヴァレリアはゆっくりと手にした本のページをめくった。彼女は何を読んでいるのか、もう少し近くで見るために身を屈めた。
ヴァレリアは無邪気だが、賢かった。彼女は芯がなければこれほど長く生き延びることはできなかっただろう。
彼女は素晴らしいアルファメスになるだろう。私がすべきことは、デイビッドにそれを理解させることだけだった。
私たちは彼女にリーダーとしての基本的なスキルを教える必要があった。残りは自然と身につくだろう。長老の一人が古いメスたちのノートを何冊か持っているはずだ。彼女はそれを読んで、私たちのメスとして期待されることを学ぶことができる。ヴァレリアはいつか私たちの側に立つだろう。彼女は私たちの中でリーダーとなるだろう。