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19話

彼女の体はあまりにも緊張していた。

デヴォンが彼女の中で動くたび、胸から唸り声が漏れていた。彼はヴァルが自分と一緒ではないことに気づいていないようだった。私は彼女の顔を見下ろすように身を乗り出した。彼女は目を強く閉じ、頬は湿っていた。私の視線は彼女の口元へと移った。彼女は下唇を血が出るほど強く噛んでいた。私は彼女が私を見てくれることを願って、顔から髪をどけてやったが、彼女は見向きもしなかった。ヴァルは顔を横に向け、手を伸ばして彼の肩をつかんだ。何かがおかしい。

私の唇が開いた。彼を止めようとしたが、もう遅すぎた。デヴォンの動きが遅くなり、ぎこちなくなった。解放の力で彼の体が震えた。一瞬後、...