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120話

熱が私の体をゆっくりと上昇していった。息を吸うたびに彼の香りが私に漂ってきた。彼はとても良い匂いがした。欲望が強く私を襲った。少し身体を動かしたが、硬くなった乳首が彼の胸に触れた瞬間、すぐに動きを止めた。快感が体中を駆け巡り、唇から思わず喘ぎ声が漏れた。イーサンの目が大きく見開き、それから細められた。彼の唇が開き、私の視線はそこへと落ちた。垣間見える牙の先端に、私の腹が締め付けられた。

イーサンは呻き、頭を私の首筋に埋めた。私が彼の肩に唇を押し付けると、彼の体を震えが走るのを感じた。

「選ぶのはあなた次第だよ、ララ」とサイラスがつぶやくのが聞こえた。「もし彼に私たちと一緒にいてほしくないな...