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199話

ジェニファー

私たちは何もせずに寝た。ロミオがセバスチャンのいとこの話をした瞬間に雰囲気は台無しになった。ロミオを責めることはできないとわかっているけど、でもセバスチャンのいとこは私たちの結婚式を台無しにしたのに、今度はハネムーンまで台無しにしようとしているなんて。ベッドに入ると、ロミオは私を引き寄せて抱きしめた。「ごめん、エンジェル」「大丈夫よ、ロミオ。あなたのせいじゃないわ」彼はそれ以上何も言わなかった。言うことなんて何もなかったから。翌朝目覚めると、ベッドは空っぽだった。彼が話しているのは聞こえたけど、誰と話しているのかはわからなかった。私は起き上がってローブを着て、彼を探しに行った。...