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125話

ロミオはブルースを外に案内し、すぐに支払いをすると約束した。ブルースが指輪の代金を確実に受け取らずに帰るなんて信じられなかった。そうね、確かにロミオは信頼できる人だけど、それでも私なら自分のビジネスに関わることでは、そんな風に人を信用したりしない。

私は椅子に座って指輪を見つめていた。絶対に素晴らしくて、珍しいものだった。彼が言うには、今私の指にあるようなピンクダイヤモンドはめったに見られないそうだ。目が離せなかった。

幸い、しばらくして目を離すことができた。ロミオの指輪と私のウェディングバンドも選ばなければならなかったから。ウェディングバンドも同じく美しく、小さなバンドに小さなピンクダイ...