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108話

「あなたに出会えて私の方が幸運よ、ロメオ。あなたが私の人生に入ってきて、初めて呼吸ができるような気がするの。あなたといると素の自分でいられる、何が欲しいのか、何を望んでいるのか隠す必要がないの。あなたは父とも上手く接してくれる。私が私らしくいられる空間をくれるけど、もし私が倒れても受け止めてくれるって知ってる。それがどれだけ稀なことか分かる?」

彼はまるで私が別の頭を生やしたかのように見つめ、そして微笑んで、彼の顔全体がリラックスした。「僕がそんなことを全部してるの?」

「ええ、ロメオ、それ以上よ」私は立ち上がり、彼の顔を両手で包み、キスをした。彼はすぐにキスの主導権を握り、私たちの体勢を...