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36話

エロス

「おはよう、美しい人」エロスは窓際に立ち、熱いコーヒーを手に持ち、イヴに背を向けていた。彼女は彼の筋肉質な背中を一瞥し、視線を裸の尻まで下げると、口の中が潤い、胃の底で蝶が舞うような感覚に襲われた。彼は彼女のものだった、すべてが—上から下まで、内側も外側も—すべて彼女のもの。彼女はベッドシーツに身を包み、おかしな音を立てながら動いた。

「私が起きてるって、どうして分かったの？」彼女はかすれた声で言った。目を開けているのがやっとで、あくびをしながら硬くなった手足を伸ばし、足の間の痛みに顔をしかめた。

「君の呼吸だよ—眠っている時は穏やかで心地いい。深くて慌ただしくなったら、...