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116話

帰り道は霧の中に隠れているようだった。一瞬、アリーは町の境界線で血まみれの見知らぬ人の隣に立っていたかと思えば、次の瞬間にはバルタザールの家の前に立っていた。姫がドアを開けると、とても慌てた様子のエロスが出迎えた。彼は腕を回して彼女を強く抱きしめた。

「もう少しで出かけて探すところだった、戦士たちにも警戒させるつもりだった！何時間も姿を消していたけど、一体どこにいたんだ？どれだけ心配したか分かるか？みんなでどれだけ心配したか？アリー、夕食までに帰ると約束したのに、帰ってこなかった。心の繋がりで連絡を取ろうとしたけど、誰も届かなかった。約束をしたら守るものだよ、ベイビー」アリーは父親の声に失望...