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第999話本当に何でもない!

シェリルは向き直り、知り合いのジャーナリストに電話をかけた。「ロハス・グループの社長に関する爆弾級のニュースがあるんだけど。興味ある?」

「どれほど爆弾級なんだ?」

「直接会って話しましょう」

シェリルが来たことにも去ったことにも、誰も気づかなかった。

撮影は順調に進み、三時間後に終了した。

「ラッセルさん、本日の撮影はスチール広告用の写真でした。後日、プロモーションビデオの撮影も必要ですので、改めてお時間を調整させていただければと思います」

本来、これらのプロモーションビデオは通常同日に撮影されるのだが、ルーベンがクリスティーナを疲れさせないよう、ビデオ撮影は別の日程で行うよう指...