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615話

アンブロシアはこんな些細なことでサニーとおしゃべりする気分ではなかった。「わかったわ、あなたは外で待っていて。重要な用事があるの」

サニーは腕を組んで、不機嫌そうな顔をした。キャサリンがオフィスにいるからといって、自分が部外者とは思っておらず、退出する気はなかった。

キャサリンはサニーを無視してアンブロシアを見上げた。「メルヴィル・グループのトップは何て言ってたの?」

アンブロシアは率直に答えた。「明日の午後に打ち合わせをセットしたわ。提携の詳細について話し合うために」

キャサリンは軽く頷いて立ち上がった。「わかったわ。彼を追い出す必要はないわ。あなたの邪魔にならないように、私が先に行...