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550話

キャサリンは完全に油断していた。セリーヌの隠された意図に全く気づかず、なんだか居心地の悪さを感じていた。

キャサリンが誤解するのではないかと心配したセリーヌはすぐに言い添えた。「ねえ、キャサリン、誤解しないでね。私は息子の将来を考えているけど、あなたのことも心配しているの。あなたが私みたいに、ろくでなしと結婚して人生を無駄にしてほしくないの。私の夫は遊び人かもしれないけど、息子はそうじゃないわ。彼は子供の頃から父親を嫌っていて、独身を貫くか、一人の女性に一生誠実であると誓ったの。息子は私が唯一信頼できる男性だから、あなたが彼と一緒になって、心の痛みを避けられたらと思うの」

キャサリンはセリ...