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412話

キャサリンはスカーレットについて大きく明るい部屋へ入った。そこには優雅な装飾と独特の芸術的な雰囲気があった。

すべてが高価に見えたが、俗っぽさはなかった。

これはキャサリンがこれまで見た中で最も素敵な部屋だった。彼女は疑いを持ち、スカーレットに尋ねた。「この部屋は誰のもの?」

スカーレットは微笑んだが、その目には軽蔑の色が見えた。「この部屋?これは不倫をした女性のものだったわ。みんな縁起が悪いと思ってるから、空いているの」

キャサリンの疑念は確信に変わった。

ここはクレアの部屋だったのだ。アマチュア画家だったクレアの部屋は、彼女のスタイルに合った装飾がされていた。

キャサリンはスカ...