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23話

テレサが指し示した方向を見ると、アレクサンダーの冷たい姿が二階のガラス廊下を通り過ぎていた。背の高い美しい巻き毛の女性を伴っていた。

キャサリンは視線を引き、表情を変えずに冷静な口調で言った。「彼のことは気にしないで」

テレサは困惑して叫んだ。「キャサリン、あなたの夫が上階で別の女性と密会してるのに、気にならないの？」

キャサリンは平然とストローでジュースを啜りながら答えた。「気にならないわ」テレサは最近の失恋の痛手からまだ立ち直れず、さらにアルコールも手伝って、この状況を我慢できなかった。

「ありえない！キャサリン、あなたが彼に立ち向かわないなら、私がやるわ！ふん、結婚してるくせに他の...