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22話

キャサリンの目が揺れた。「はいとも、いいえとも」

アレクサンダーは頭を下げたまま、書類の束をめくりながら言った。「つまり、そうなのか、そうでないのか?」

キャサリンは率直に話した。「動画をアップロードしたのはあの愛人ですが、声は確かに私が自分の携帯で録音して後から追加したものです」

アレクサンダーは深いうめき声を漏らした。「ブライズメイドを頼んだのに、勝手に他人の結婚式を台無しにするとは。どう説明するつもりだ?」

キャサリンは眉をひそめた。「あのう、これはあなたの家族の問題で、私が口を出すべきではなかったと思います。でも、クズ男は社会の害悪です。見つけたら排除するのが義務だと感じたんで...