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980話

「本当にテューダーさんとゲティさんですか？」

「彼らの存在が今日のイベントを本当に格上げしていますね」

「テューダーさんとスティーブがいると、公式イベントでもこんな人出にはならないよ！」

アレクサンダーとキーランがVIP室に案内されるのを見て、みんな心から笑った。

エリザベスは頭を下げ、携帯をいじりながら、彼らに興味がないふりをした。

近くに立っていたフェリックスも、顔を上げる勇気がなかった。結局、アレクサンダーは彼を知っていたのだから。

アレクサンダーがVIP室に入ろうとしたとき、後ろから誰かが呼びかけた。「テューダーさん」

アレクサンダーが振り向くと、彼の視線は無意識にエリザ...