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61話

エスメは躊躇した、サフランの包みの上に手を浮かせたまま。

彼女はリリーがドアに駆け寄るのを見て、いらだちを覚えながら唇を噛んだ。

エリザベスが現れた時、リリーはサフランにさえ目もくれなかった!

ホールのドアがきしみながら開き、全員が振り向いた。

新しく来た人を見て、部屋中にため息が広がった。皆の目は大きく見開かれ、驚きと賞賛で満ちていた。

リリーでさえ一瞬たじろいだが、すぐに微笑んだ。

美しさと存在感において、エリザベスは完璧だった!

エリザベスはセクシーなシルバーのマーメイドドレスを身にまとい、完璧に整えられた髪で颯爽と入ってきた。彼女の白い肌、ほのかに見える胸元、そして体のラ...