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96話

アイラ視点

「まあ、行ける場所はたくさんあるし、やることもたくさんあるわ」とスカイラーはエレベーターに乗るなり興奮した様子で言った。「母さんはあなたがあまり注目を集めたくないって言ってたけど...でも昨日起きたことで、もう皆があなたのことを知ってるわ」

私はうなずいたが、話す気分ではなかった。でも彼女には話を続けてほしかった。

「それで、何がしたい?」エレベーターのドアが開いて私たちが出ると、スカイラーが尋ねた。

私は肩をすくめた。今はどうでもいいけど、いろいろ知っておくのもいいだろう。

「そうね、ジムはここからそう遠くないわ。それから訓練エリアもあるわ。私たちの警備員が通常訓練する...