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37話

ストリス視点

アイラのそばにいて、目を覚ましていようと必死になっている。今の彼女には私が必要だとわかっているからだ。ソレンもビクターも、他の誰も、アイラを殻から出すことはできないだろう。

彼女を腕に抱いていると元気が出る。まるで彼女からエネルギーをもらって目を覚ましていられるようだ。アイラもそれを知っているのか、いつも私の手を握っているか、近くにいてくれる。

私は彼女の頭にキスをして、腕を優しく撫でる。彼女の喜びのため息を聞き、リラックスした体を感じると、元気づけられて幸せな気持ちになる。

ソレンはすべてを見ていて、傷ついている。失望しているのだ。彼はアイラに信頼できることを示そうとす...