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21話

モノ視点

ソーレンは私の顔から手を離したが、私の手をつないだまま、私はイシュタルの方を向いた。

「手を出して」彼女は言った。

ソーレンは私の手を握っていた手を上げ、イシュタルは私たちの手首に金色の糸を巻いた。私は肌に異なる圧力を感じ始め、それが好きではなかった。手を引っ込めないように自分を抑えるために唾を飲み込むと、ソーレンは私を見て眉を上げた。そして女性は私には理解できない言葉を唱え始めた。周囲の空気が変わり始め、わずかに灰色の光が現れ始めた。

ソーレンの手が震え始め、私の手も震え、この光が私たちに向かって来て、私たちの体を包み込むのが見え始めた。こんなに強い魔法を感じたことはなかったが、...