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79話

イーサン

盛大な拍手だった。二人の伝説が最高評議員に指名された。長老たちが自分たちの仲間を選ぶだろうと分かっていたから、オニキスが介入してくれることを期待していた私にとっては、望み薄だった。

エリック・ロックウッドは怒りを抑えきれなかった。みんなの前で恥をさらすはめになった。私は振り向いて彼を見ようともしなかった。彼は私の父親と同じく、まさに恥さらしだった。

突然、首筋の毛が逆立った。何か違和感があった。私の後ろを見つめているダイアナに目をやった。

「イーサン、どうしたの?緊張しているようね」と母が言った。

「警戒してて、母さん。あの感覚がしたんだ」と私は答えた。「直感かな」

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