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45話

保安官

私はソワソワしていた。オメガ41と連絡を取ろうとしていたが、彼の電話は切れていた。通常、ワンが情報を欲しがっているとわかっていれば、彼は連絡を絶つようなことはしない。くそっ!チャンスはあったのに、台無しにしてしまった。アルファとアテナの近くに座るべきだったが、そうすればアルファは怪しむだろう。

この3年間、ローグたちの所業を隠し、アルファ・コナーの目をまっすぐ見て嘘をつくのは難しかった。もし彼が知ったら、私をパックから追放するのではなく、殺すだろうということは分かっていた。

「ねえ、保安官!みんな、あなたも男だけの夜の外出に来ないかと思って」私の副官の一人が事務所のドアから顔を出...