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31話

ダイアナ

誕生日に新しい車をもらって嬉しかったけど、高校最後の年の恒例クリスマス・プログラムに参加できないことが悲しかった。ジョンに一番大きな拍手を送ると約束していたのに、残念ながら彼の演技を見逃すことになる。どうやって彼に伝えればいいのか分からなかった。でも伝えなければならないことは分かっていた。

ダイナーを閉める前に、ジョンに電話をかけた。私が行かないという事実を彼は気に入らなかった。クリスマス・プログラムに参加するのは伝統だったけど、今年はその伝統を破らなければならなかった。

「やあD!どうした?学校に戻る途中?」親友が応援に来ると知っている彼の声には熱意が感じられた。

「い...