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174話

第174章:チャイルドロック

ジャスパー

私は頭を後ろに投げ出し、残りの酒を一気に飲み干した。冷たい酒が喉を焼きながら胃へと流れ込んだ。すべてが腹に溜まると、その温もりが腹部から広がり、全身へと行き渡った。

「ケリー」とバーテンダーを呼んだ。

「もう一杯お願い」

彼は「今日はもう十分じゃないか?」と言いたげな視線を向けてきた。彼は私を判断していたが、気にしなかった。他人が何を思おうと知ったことか、私は支払いをする客だ、彼は私の望むものを持ってくるべきだ。

「ケリー、大丈夫だって。これが最後の一杯だと約束するよ」

彼は私の手から空のグラスを取り、ジンをもっと注ぎに行った。普段なら...