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第898話ロマンスの愛

「ブリン……」

エルドンはドアを開けると、部屋がピンクと赤のハート型の風船で埋め尽くされているのを見て、呆然とした。

広い部屋の中央には、キャンドルがハート型に並べられ、その中心にブリンがピンクのバラの花束を抱えて立っていた。

「ブリン……これは……」エルドンは少なからず混乱し、衝撃を受け、心臓が高鳴るのを感じた。

彼はキャンドルの中心へと歩み寄った。

「エルドン、あなたのことが好き！」ブリンは勇気を振り絞り、きっぱりと言った。

エルドンの心臓がドキリと跳ねた。

「ずっと、あなたへの気持ちは家族みたいな、兄妹みたいなものだと思ってたの。あなたに頼って、甘えて、何でも依存して、それが...