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631話

ライブが終わった後、ジュニパーは心を踊らせ尽くしたような気分で、全身がクールダウンしていた。ちょうど良い雰囲気に浸っていたとき、背の高い男が突然近づいて彼女の手を掴んだ。

「何よ!」ジュニパーは飛び上がった。

「やあ美人、君はピアノを超絶に弾くね。俺も弾けるんだ。話さない?」男は薄笑いを浮かべた。

ジュニパーは怒りを押し殺して言った。「すみません、仕事中なので」

「いくらもらってるの?その10倍払うよ」

「私が売るのは芸術であって、体じゃない」ジュニパーは鋭く言い返した。クズは高級店にもいるもので、彼女は運悪くそんな男に出くわしてしまった。

「体を売れとは言ってないだろ?ただ一緒に...