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601話

レイラが仕事を辞めた翌朝、サミュエルは眠りながら微笑み、本能的に隣にいるレイラの柔らかい腰に手を伸ばそうとした。

顔に笑みを浮かべたまま、サミュエルはゆっくりと目を開け、彼女が真剣にスマホに釘付けになり、指を動かしながら独り言を呟いている様子を見た。

「これは、うん」

「これは、ダメ」

「高すぎる…」彼女は首を振った。

「こんな朝早くから何してるの?」サミュエルは怠そうに尋ねた。

「昨日給料もらったから、当然、私たち女子が一番好きなことをしてるのよ」レイラは遊び心たっぷりに答えた。

「君が好きな『こと』?」ケイレブは意味ありげに笑った。

レイラは彼を軽く叩いた。「ネットショッピ...