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551話

「マジで?俺をそんなに馬鹿だと思ってるのか?お前は俺の前で無邪気なふりをしてるだけだ。お前の芝居なんて、ずっと前から見抜いてたんだよ」とタイラーは嘲笑い、顔を赤くして荒々しい声で言った。「俺のことを偽物呼ばわりするけど、自分の演技にはもう飽きてないのか?お前こそ偽りの無邪気さの女王だろ!」

「くたばれ」メイはタオルを彼の顔に投げつけ、立ち上がって去ろうとした。

「どこに行くつもりだ?座れ」タイラーは彼女を引き戻し、腕の中に抱き込んだ。

「放して」メイはもがいた。

しかしタイラーは彼女をひっくり返して押さえつけた。

「タイラー、何をしてるの?離して」メイは言った。

タイラーは狼のよう...