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377話

「プレゼント?何なの?」レイラは急いで手にあったオレンジジュースを置き、素早く箱を手に取った。

「君へのものだよ、急がなくても大丈夫」サミュエルは思わず微笑んだ。

「女の子はサプライズが好きなの」レイラは箱を開けた。中には星型のイヤリングが入っていた。彼女が驚いたことに、それは高価なダイヤモンドのジュエリーではなかった。日常使いにシンプルで、洗練されているけれど派手ではなく、仕事にも適していた。

「とても素敵!」彼女は驚いて声を上げた。

「気に入った?」

「うん、とても気に入ったわ。高価なジュエリーよりこっちの方が好きよ。つけてみせて」

レイラが喜び、興奮している様子を見て、サミュ...