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369話

「壁の向こうから女性の声が聞こえた。「従姉妹のアヴァは大丈夫?彼女、無事なの?」

「彼女は大丈夫だよ。死にそうなのは俺の方さ」とジェイコブが返した。

「どうしたの?」

「お前のせいで俺は死にそうなんだ」

「厚かましいわね」

「マジだって。小さな妖精さん、なんでそんなに美しいの?お前を見ると自制心を失うんだ」

「そんなこと、どの女にも言ってるんでしょ?」

「もちろん違うさ。お前にだけ言ったんだ。本当に好きなんだ」

「声を低くして。従姉妹のアヴァに私たちのことがバレたら終わりよ」

「彼女はお前を信頼してるから、バレないさ」

「信頼されているからこそ、知られたらもっと悪いのよ。あ...