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364話

レイラがバーに到着した時、中にいたのはジェイコブだけで、照明は昨日よりもさらに薄暗かった。緑色の光が曖昧で霞んだ雰囲気を作り出していた。

「レイラ、来たね」ジェイコブは彼女を嬉しそうに迎え、自然な振りをして彼女の腰を抱こうとしたが、レイラはそれを避け、無関心な様子を見せた。

要点を直接切り出して、彼女は言った。「どの壁を取り壊すの？」

「あの二つだけさ」

バカでもあの二つの壁が耐力壁で、取り壊せないことは分かるだろう。ジェイコブはただ彼女をここに呼び寄せる口実を見つけただけだった。

「それらは取り壊せないわ」レイラは直接言った。

「そうか、残念だな」ジェイコブは頭を振った。

「ク...