ナニーとアルファ・ダディ

205話

私は苛立ちの溜め息をつきながら、警備責任者に電話するために携帯を手に取った。

「こんにちは、モーガンさん」彼は電話に出るとそう言った。「何かありましたか？」

「ああ」私は答えた。「頼みがあるんだ。女性のボディーガードを面接のために寄越せないだろうか？」

警備責任者は少し間を置いて考えた。「います」彼は答えた。「明日送ることができますが、何か特別な用件でしょうか？」

私はもう一度溜め息をついた。モアナと彼女に付けた男性ボディーガードとの一件を思い返しながら。彼女は明らかにその男性を不快に感じていたし、他の教師や生徒たちも同様に居心地悪そうにしていた。私はただモアナを守りたいだけなのに、彼...