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252話

「ダメ！」私は叫び、力が胸から噴出した。後ろから誰かが私を支えていることに気づいた。私から放たれた力で足元がふらついたからだ。目をアルファに戻すと、彼はそこにおらず、ヘルメスが私の放つものを何でも汗一つかかずに受け止めていた。彼が一歩前に進むと、完全に動かなくなったダニエルが床に倒れているのが見えた。私は最悪の事態を恐れて叫び、痛みで周りが見えなくなった。そして愛する者を通して私を傷つけようとした愚かな生き物と目が合うと、私の中で何かが変わった。まるで感覚が麻痺しているのに、同時にすべてを感じているようだった。そして私の怒り、純粋で白熱した憎しみが矛盾しながらも解放的で、それだけに集中できた。...