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208話

ダニエルは私が水を全部飲み終えるまで待ってから立ち上がり、私の手を取った。彼は私をエレベーターへと連れ戻し、テイア、ベン、マリアが後ろに続いた。私たちは別の階に出たが、どの階も似たような造りで、どうやって見分けているのか全く分からなかった。ダニエルがコードを入力し、ブースにいる男がそれを確認すると、鋼鉄のドアが加圧された音を立てて開いた。ダニエルは私を狭い廊下へと導き、奥へ進むにつれて壁はコンクリートからある種のガラスへと変わり、左側に部屋が見えるようになった。床から天井まであるガラスの大きな窓の右側には金属部分があり、そこにはタッチパッドが付いていた。シャワーに似ているな、と思ったが、私たち...