私の救世主

223話

レイチェル

マッシモが部屋に戻ってくるまで起きていたかったけど、時差ボケで枕に頭を乗せるとすぐに意識を失ってしまった。昨晩は変だった。ベルナルディがシチリアで最も古いマフィアの一族の一つだとは知っていたけど、彼があんなに気味の悪い人だとは想像していなかった。早く部屋に戻りたくて、食事の味さえ覚えていないくらいだ。マルコがエンツォとルカと一緒に昨夜来てくれて本当に感謝している。

「おはよう、スウィートハート」マッシモがバスルームから出てきて言った。腰にタオルを巻いただけの姿に、私は思わず見とれてしまう。

「おはよう、マッシモ。早起きね」

「そうしないといけないんだ。ちょうど君を起こそうと...