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ニコ視点

窓から差し込む明るい太陽の光が顔に当たり、私は瞬きしながら目を覚ます。突然起き上がって部屋を見回す。まったく見覚えのない場所だ。

ここには火星人しかいないことは分かっている。そして突然、昨夜の出来事がすべて記憶に押し寄せてくる。周りを見回すと、軽い恥ずかしさで顔が熱くなるのを感じる。

ベッドを触りながら確認すると、部屋にいるのは自分だけだと気づく。どういうわけか、リビングルームで起きたことが寝室で終わったようだ。正直、想像するまでもない。

無理やり体を起こしてベッドから出て、靴を履く。今すぐ戻らなければならないことは分かっている。出かけようとした瞬間、部屋の隅にあるテーブルに...