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十六

ジャスミン視点

オーロラと話してから二日経っても、彼女の上司が本当のことを言っているのか気になって仕方がない。

頭の中の声がニコのビジネスには関わるなと言っている。今でも十分トラブルを抱えているし、私に関することが全て落ち着いてくれるなら文句はない。

彼と妻のカミラの間に本当の愛がないとしても、それが私が介入して物事を複雑にする権利を与えてくれるわけではない。

私が正しいことはわかっている。誰かの二番目の女になりたいなんて全く思わない。

ホテルに入ってくる人に微笑みかけ、部屋を予約した後にルームナンバーを渡す。

午後遅くにアラームをセットしていて、もうすぐアパートに戻らなければなら...