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ニコ視点

イカれた野郎ども――才能の欠片もねえクソッタレが。

シャツの袖をまくり上げ、俺は手の中の金属塊を握りしめた。あのクソどもをぶちのめす準備はできた。

クソ、久しぶりだな、こういうのは。だが、腕が鈍っちゃいねえ。

口元に狂気じみた笑みが浮かんだ。

隠れ場所から飛び出すと、最初に視界に入った不運なやつを即座に沈めた。次の奴もすぐに続いた。

足音が大きくなってくる。おそらく、どこから撃たれたのかを探しているのだろう。バカどもめ――ここが俺の縄張りだってことを忘れやがって。

俺は影の中を進み続ける。立っている場所から、素早い動きが見える。誰かなんて聞くまでもねえ。

さらに前進するが、探し...