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ニコの視点

「残念だが、もう手遅れだ。お前は二度と俺に関わるべきじゃなかった」

今、私は彼の二つ目の手首に取り掛かっていた。彼の手を縛っている鎖のせいで少し作業が遅くなっていた。それでも私はナイフをぐるりと這わせ、十分な皮膚が露出していることを確認した。

次は足首だ。ズボンを捲り上げる手間は省いて、ただナイフで邪魔になる部分を切り取った。

彼の足首に円を描き始めた。

「これが何の意味があるのか分からないよ、ニコ」彼は泣き言を言った。彼は今にも気が狂いそうになっている。ここまで耐えたことに驚きはない。彼は訓練を受けていたが、これは間違いなく彼の訓練の限界を超えるものだろう。

「もう少...