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第35話

「彼を見つけたわ、道路にいたの」と彼女は叫んだが、急に言葉を切った。

もし彼女が彼を見つけたなら、私たちが埋めた犬は誰のものだったのか?

「ケルベロス、こっちおいで」私が彼を呼ぶと、案の定、彼はマーリンの手から飛び出して私の方へ走ってきた。私はケンジーを見た。彼女はかがんで犬を抱き上げた。私はケンジーから彼を受け取った。本物かどうかはすぐにわかるはずだ。

「動かないで、ベイビー」、私は彼を彼女の足元に立たせて、歩き去った。確かに彼は私の後ろについてきた。

「このちびっ子め……お母さんのところに戻って、そこにいなさい」と私が言うと、まさにその通り、彼は戻って彼女の隣に立った。彼女は彼を抱...