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第21話

「あっ、えっと、はい、どうぞ」

私は彼女をそこに立たせたまま、キッチンへと向かった。ケルベロスが後に続いている。キッチンに入ると、コーヒーを見つけてコーヒーメーカーのスイッチを入れた。携帯を取り出してグレイソンにメッセージを送った。

「了解した」彼はすぐに返信してきた

「当然だろ。これがお前の二度目のチャンスだ。彼女にそれを伝えろよ」

「わかった、ありがとうグレイソン。どうなるか知らせるよ」

携帯をポケットに戻し、コーヒーを入れた。

マッケンジー

どうして朝のこんな時間に、彼とリビングでコーヒーを飲んでいるんだろう?彼も私も黙っていた。

私には彼に言うことなんて何もなかった。ジャスミ...