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第44話

カヤ

ケイドと私だけで行けることを嬉しく思った。ロバートには、ケイドが一緒にいるから護衛として来なくていいと伝えていた。彼は最初躊躇していたが、私とケイドからの保証を受け、彼も折れて休養の日を取ることにした。それは良かった。先週は、私が寝ている時以外はほとんど私の側を離れなかった。彼も寝てはいたが、もっと休息が必要そうだった。今になって、ルナには常に二人の護衛がいる理由が分かった。ロバートは私が自分を守れることを十分信頼していると言っていたが、それでも常に警戒していた。彼は休日を取るに値する。

ケイドが黒いトラックのドアを開けた。私はそれに乗り込んだ。彼はすぐに回り込んで運転席に座った。建...