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エピローグ 11

エピローグ11

十八年後

カヤ

ソルが夏休みで帰ってきて、私は彼女に会えるのが本当に嬉しかった。大学一年目で友達もできたらしく、以前よりずっと幸せそうに見えた。彼女がこれまでにないほど群れの皆と積極的に関わっているのを見守った。以前より集中力が増し、リラックスしているようだった。帰省して最初の一週間で、彼女はいとこのクインティンを自分のベータにすると発表した。マークの子やキミの子を選ばなかったことに、群れの一部のメンバーががっかりしているのは分かっていた。彼らにはその血筋があったのだが、ソルはいとこを強く推したのだ。

群れが家族経営のようになり、他の者にはチャンスがないという声があったの...