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第164話

エピローグ

16年後

カヤ

ケイドがシャワーを浴びている間、私はベッドに座っていた。もうソルが自分の部屋を持つことに動揺してはいなかった。ただケイドと仲直りしたかった。あの口論以来、彼にあまり話しかけていなかった。口論したことと、態度が悪かったことを謝る以外に何を言えばいいのか分からなかった。ケイドはシャワーを終えて、タオルを腰に巻いて部屋に戻ってきた。彼の腹筋と鋭く刻まれたVラインが丸見えだった。言おうと思っていたことはすべて頭から消えてしまった。

彼を見て口の中が潤った。水滴で輝いていて、とてつもなく魅力的だった。あの完璧な腹筋を舐めたくなった。ケイドがタオルを落とした時、私の口は開い...