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第505話彼女に頼め

リードは軽く食事を済ませ、気分も良くなった様子で椅子にもたれかかりながら、二人の赤ん坊を眺めていた。

ちょうどその時、オレリアの携帯が鳴った。画面に目をやると、またベアトリスからの着信だった。彼女は電話を切ったが、一分も経たないうちに再び着信音が鳴り響いた。

その音は病室には不釣り合いだった。

オレリアは携帯を手に部屋を出て、電話に出た。

「ベアトリス、もう電話してこないで。私はあなたの息子に執着なんてしていないし、あなたの家族の財産を乗っ取ろうとも思っていないわ。今は話せないの。着信拒否するから、二度とかけてこないでちょうだい」

オレリアが電話を切ろうとしたその時、受話器の向こうか...