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第378章家族の地位

人は歳を重ねると、誰もが子や孫にそばにいてほしいと願うものだ。リードはそこまで頑固ではなかった。子供たちが元気にやっていれば、それ以外のことは気にしなかった。ナサニエルがオーレリアと共にコーラルベイへ行くことを心から望んではいたが、同時に一抹の寂しさも感じていたのである。

ナサニエルは馬鹿ではない。リードの考えは見抜いていた。人は老いると子供のようになるというが、リードが感情を抑えているのが見て取れた。

「じいちゃん、実は一緒にコーラルベイに来てもいいんだよ。前に話したけど、あっちに家を買ったんだ。川沿いのアパートで、広いフラットだよ。南部の空気はこっちより湿気があって、じいちゃんの健康に...