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第413話

どうでもいい。すべての痛み、苦しみ、心の痛みはもうどうでもいい。夢にも見なかったような、不可能だと思っていたような愛を受けているのだから。

アンセルが唇で私の口を奪い、思考能力を粉々にする。彼の歯が私の下唇を軽くかんだ後、私を放し、もっと欲しいという気持ちだけが残る。

タイソンは私の背中の下まですべてのボタンを開け、ゆっくりとドレスを肩から下げていく。彼の指が触れるたび、私は欲望で震える。袖が腕を伝って下がり、私の肌がさらに露わになる。今夜、彼らは私を単に抱くだけではない。彼らは私を崇拝するのだ。こんなことは今まで一度もなかった。

タイソンはドレスを腰まで下げ続け、足元に溜まるまで脚に沿...