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第248話

墓地は暗く、静かで、ぞっとするほど不気味だ。私は古い地下納骨堂を指さす。「中には秘密のトンネルがあるわ。そこは…」

「地獄へと続いている」アンセルがぶつぶつと言う。

私は唇を薄く引き締める。「ロードは地獄を恐れないと思ってたけど。悪魔を受け取るときにルシファーと契約を交わすんじゃないの?」

アンセルは私の手を握りしめる。「契約はカインとだ」

私たちは墓地の中へ向かう。アンセルは片腕で私を抱き寄せながら、もう片方の手をホルスターに置いている。

風が枝を揺らし、アンセルは小声で呪いの言葉を呟く。

「ブー」と私は彼の耳元でささやく。

「さあ、早く片付けよう。何か悪いことが起こりそうな気がしてならない...