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第856話まだ生きてるの？

フランシスにとって、これは貴重な自由のひとときだった。

「いいよ」アントニオはもちろん異議はなかった。彼は食欲旺盛そうなサラを見て言った。「サラは毎日食後の散歩が必要だし、一緒に行こう」

「いいわ」

少し考えた後、フランシスは言った。「子供の頃によく行った公園に行こうか」

今住んでいる別荘は以前の家、バレンシア邸からそれほど遠くなく、歩いて20〜30分ほどの距離だった。

子供の頃によく遊んだ公園はちょうどその中間に位置していた。

「いいね、久しく行ってないな」アントニオは答えた。

夕食後、アントニオはフランシスの車椅子を押して外に出た。サラは彼の腕につかまっていた。

三人にとっ...