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第277話

「私は息子を誇りに思う」

それはイーサンの目に光を灯した言葉だった。サラはよくこう言っていたが、アントニオの口から聞くと違って聞こえた。

トロフィーを手に、イーサンは帰り道ずっとそれを握りしめていた。長い躊躇の末、アントニオに感謝すべきかどうか考えていた。

アントニオはイーサンが言葉を探しているのに気づき、尋ねた。「イーサン、何か言いたいことがあるの?」

感謝の代わりに、イーサンは突然言った。「どうしてここに来たの?」

ハーパーが割り込んだ。「パパがカレンダーの印を見つけて、ママにアドレスを聞いたんだよ。それから私たちをここに連れてきてくれたの。パパってすごいでしょ、イーサン?」

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