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彼女は止められない

メイヴ

もう、痛みで息もできない。痛みが私を鷲掴みにし、背中を引き裂き、背骨を真っ二つにへし折るかのようだ。

私はミスティの腕に縋りつき、獣のように叫ぶ。顔は涙でぐしょ濡れだ。ミスティは震えながらも私をまっすぐに支え、その治癒の力は、私が彼女の肌に残してしまった痣や引っ掻き傷を癒そうと懸命に働いている。

この状態が、もう四時間も続いている。ソーレンとブレイク、パットンが出かけていったのは、六時間前のことだ。

ソーレンは一時間、長くても二時間で戻ると言っていた。

私は一秒、また一秒と、時を刻み続けていた。

「メイヴ、横になった方がいいわ」ミスティがベッドの方へ促しながら、優しく言う。...